Ys思考

webマーケティングや中小企業の戦略を中心とした記事を書いていきます。

新規事業立ち上げ時に、流行りものを選んではいけない4つの理由

f:id:joz:20160329132936j:plainこのブログを読まれる方の多くは、新規事業(商品など)を立ち上げるときに、「何をやるか」をいろいろ考えた経験があると思います。そのアイディアの中には「流行りもの」も含まれていたのではないでしょうか?さらには流行りものに手を出したがために全く利益どころか売上もつかなかった経験をした方もいるのではないかと思います。今回はついつい考えてしまいがちな、新規事業を立ち上げる際に「流行りものを選んではいけない理由」をまとめてみました。

理由1.利益が出にくい

流行りものには多くの競合が群がります。webマーケティングの事例で説明しますと、リスティングなどでのキーワードの入札単価(CPC)が一気に高騰します。そこにサントリーなどのようなマンモス企業も参画してきた場合は地獄と化します。

CPCが高騰するということはもちろん顧客獲得単価(CPA)も上昇します。多くの場合に商品単価よりもCPAの方が高くなる傾向もよく見受けられます。リスティング以外の施策も同じように疲弊合戦となります。

可能なら、少ない広告費で大きな売上を上げたいとは誰もが願っていることですよね。

理由2.価格勝負に陥りやすい

流行りものは、多くの企業が深くマーケティングをせずに参画しているケースが多いため、差別化の付け方が単純に低価格戦略となるケースが多くあります。昨今のスムージーブームなど典型的です。突然流行ったために、どこのブランドがどう違うか、ユーザー目線ではよくわからず、結局チープな価格勝負に引きずり込まれていることがよくあります。

価格勝負=利益率低下or品質低下

どっちみちバッドスパイラルですね。

理由3.流行りを作った企業の一人勝ち

流行りものは、流行るキッカケになる企業の存在があったから、他社が模倣品をどんどん出して、一種の流行となります。しかし結局多くのケースでその流行るキッカケを作った企業が一人勝ちします。

  • iPhone
  • i robot(ルンバ)
  • プリウス

理由4.衰退が早いことが多い

流行りものが上記のブランドのように世間一般に確立しない場合は、一瞬で認知が拡大する反面、一瞬で衰退することも多いと考えています。具体的な事例を出したいところですが、私の記憶からも消えてしまって事例として思い出せません(笑)

ただ、私自身はブームが一服したところ(定番化した時)が狙い目であるとも考えています。具体的には「ブームに乗らなかったターゲットとその理由」を判明し、対応する商品が企画できたらこっそりリリースして一人勝ち出来ると考えています。

まとめ

流行りものに乗るな。流行りは作れ。

あ、衰退産業への参入は絶対にNGです。ベストなのはゆるやかに伸びているマーケットへの参入です。