私が今まで立ち上げから携わってきた新規事業(商品)に関しては、今まで失敗をしたことがありません。大成功したものはまだ1つしかありませんが(笑)。ただ、失敗はしたことがありません。しっかり利益の出せるビジネスとして今も生き残っています。神がかった勘を持っているわけではなく、特別なテクニックを持っているわけでもありません。ただただ、感情を移入することなく教科書通りマーケティングをするだけです。
- 3C分析
- ポジショニングマップ作成
- 4P策定
- 事業コンセプト確定
3C分析
例のごとく、3Cの意味など詳しくは専門書や詳しいページを検索してください。
私たちベンチャーは「売れたらラッキー」なんて企画をしている場合ではなく、むしろ100%企画を当てにいかないと簡単に会社が傾いてしまいます。新しい航海に出るために必要な物を地図とコンパスだとすると、3C分析は「地図」にあたります。この段階ではまったく感情を入れることなく、タダひたすらに情報収集をもれなくダブりなくすることに専念してください。
「このマーケットが伸びているマーケットなのか」「他社はどのような戦略や差別化でポジションをとっているのか」「競争要因は何か?」できるだけ全ての情報を数字で表現することがポイントになります。
ポジショニングマップ作成
競合企業のポジショニングマップを作ります。このポジショニングマップ作成は3C分析に入る要素かもしれませんが、私は「ポジショニングマップを作るために3C分析を実施する」と言い切るほど重要だと考えています。競合が誰も手を出していない「ブルーオーシャン」を見つけるためです。
例えば、普通にポジショニングマップを作った場合は左図の様なポジションとなるとします。しかし3C分析の市場・ニーズ分析をすることで、新しい「軸」を引き直した場合、右の図のようなポジショニングマップがかけたとします。その場合、右上のブルーの箇所がスイートスポットとなり、競争になりにくく勝負に勝てやすい戦略が立てられます。
私たちベンチャーは競合や大企業と絶対に戦ってはいけません。ただでさえ少ない広告予算で効果的に結果を出すためには、できるだけ敵のいないポジションで商売をするしかありません。むしろこのスイートスポットを見つけられるまでは、この事業を開始してはいけません。3C分析を徹底的に行なって、スイートスポットを編み出す「軸」を設定することが出来れば、2年は一人勝ちすることができます。この「軸」こそが差別化となります。
差別化についてはこちらの記事を御覧ください。 blog.ys2.jp
では「軸」をどうやって見つけるか?3C分析にある市場・ニーズ調査で、実際に「ユーザーアンケート」を実施すれば、割と簡単に見つかったりします。
先ほどの新しい航海でたとえると、このスイートスポットがコンパスとなり、向かうべき目的地となります。
4Pは半自動でできる
絶対的スイートスポットを見つけることができたら、あとはそれを実現させる4Pを策定させるだけです。よく4P分析は古いといった記事などを見受けますが、なんだかんだ基本中の基本は4Pです。
スイートスポットを見つけ出したら、それを実現させることが出来る個々の戦略(4つの個々のP)を粛々と設定するだけです。特にこの段階では何も考える必要もありません。ただし、このスイートスポットを実現させる4P戦略は、それを作る人の経験によって大きく違いがでてきますので、複数人で作成することで最適案を出すことが必要だと考えています。
「4Pってなんぞや?」こんな本もあります。
事業コンセプト策定
会社経営でいう、「ミッション」ですね。ビジネスなので売上あげて利益を出すことが目的となりますが、それは「本音」の部分。大義名分となる建前があると意外にビジネスって【ヒト・モノ・カネ】のベクトルがそろってうまくいきます。
よくわからない人は、以下を参考にして、自社だけの「言葉」を作ってみたください。
◯◯◯で「御社のターゲット」を幸せにする