先日「仕事ができる人を集めるにはどうしたらいいか」という相談を受けました。私が現役社長時代にもこの悩みは多くありましたが自分なりに多くの失敗と成功もあり、採用哲学はもっておりそれなりに成功した経験がありますので、今日はタイトルにもあるように「優秀な人材を採用するための考え方」を記事にします。
求人媒体に優秀な人間はいない
そもそも会社を辞める人の主な理由 (結婚や産休後の育児退社などはもちろん例外です)
- ヒト:人間関係に不満がある
- モノ:仕事の内容に不満がある
- カネ:報酬に不満がある
どこで学んだか忘れましたが、上から順に重要順です。人間関係が円満であれば仕事内容や報酬に問題があっても不満は出にくいが、逆に仕事内容や報酬が満足行くものでも人間関係に問題があれば(おきれば)、人はその職場から離れて行く傾向があるようです。
仕事が出来るできないという話いぜんに、求人媒体には問題を抱えている人たちがゴロゴロとならんでいると思っています。 具体的に説明すると
- 人間関係に問題があって会社を辞めた(辞めさせられた)人
- 人間性に問題あります。同じような問題を起こす可能性があります。
- 仕事が好きで報酬も満足だったというケースではこれを疑うべきです。
- 仕事の内容にケチつけて辞めた(辞めさせられた)人
- 組織に属する以上、与えられた仕事をこなせない事自体に問題があります。
- 報酬にケチを付けて辞めた(辞めさせられた)人
- このケースが一番まし。ただしほとんどが仕事もできないのに高い報酬を要求するダメ人間でしょう。
求人募集に300人のエントリーがあったとして、その中からこのような問題がある人間を今後も面接し続けますか?彼らは面談や履歴書にこのようなネガティブな情報を発信しないし、実際に見ぬくことは難しい。彼らの持つ問題は実際に採用した後に出てくるものです。経験のある方も多いのではないでしょうか。
※ちなみに人材紹介も一緒です。人材紹介を選ぶ人間は多少なりとも自分に自信があるだけに媒体以上にトラブルメーカーが潜んでいる。
優秀な人間はどの方法で転職するか?
(自ら起業するなどのケースを除いて)仕事ができる人間は転職する際ににどのような方法で転職するかというと
- 引き抜き
- 紹介
となります。さらに転職する際に彼らを動機づけるものは、報酬はもちろんですがそれ以上に「やりがい」や「挑戦」といったマインドを刺激するものになります。まず先ほどの3つの不満どれかに当てはまってたとしても、優秀な人間であれば、取引先や友達などへ相談の場などで「うちへこいよ!」「面白い会社あるから社長を紹介するよ!」といった話になります。その人物のポテンシャルや実績を知っている人物であれば、その人間が転職を考えているともなると必ずこのような行動につながります。
逆をいうと、転職媒体にはそのような「お声」のかからない人しかいないわけで。。
常に紹介を受けられる体制づくり
ずっと待優秀な人材の転職機を待っているだけではやはり無理があります。ビズリーチの南社長はそのセミナーで「営業リストならぬ面接母集団」を作れとおっしゃっております。その母集団はfacebookでも噂でも社員からの推薦でもなんでもいいから声掛けして作るべしとのこと。南社長の持論は少し検索すればたくさん出てきます。
恐らく最強のリスト作りは紹介報酬制度
某超有名企業の人事部長と採用の話になった際に、社員の人材紹介制度をとっていると教えていただきました。その時のやり取りはこちら
私 「結局いろんな採用方法あるけど基本的に全部アウトだと思う。 御社は有名だしいっぱい集まるだろうけど、想像するにダメな人ばっかりでは? 私は結局、関係各社や知人などの紹介が一番優秀で自社にグリップできる人が採用できると考えてるがいかがですか?」
某超有名企業の人事部長 「うちは上場企業なので表ではいえませんが、仰るとおり。 新卒を除いては、結局高いパフォーマンスを出す幹部クラスやスターは「身内紹介」です。 」
私 「けど、それって我々ベンチャーは本当に難しい。知名度もないですし。」
某超有名企業の人事部長 「うちは上場企業なのでオフィシャルには言えないことですが、 うちは全社員に「人材の紹介制度」をとっている。 会社に貢献できると思う人を紹介して、 採用がきまったら紹介者に◯0万を支給。その後半年間在籍でもう一度◯0万支給。 これは社員にとっては優秀と思える仲間を入れる事による ・働く場 ・金銭インセンティブ の二点でモチベーションに繋がる というメリットがあります。」
まとめ
- 求人媒体は意味が無いので自力で人材を集める
- 全社員(取引先も)を巻き込んで、自社に人材を紹介する制度を作る